ホールスタッフの主な仕事は接客業務ですが、それを円滑に行うためには一定の対人関係能力が必要になります。ホールスタッフとお客様のコミュニケーションはもちろんのこと、スタッフ間での連携も大事です。
そこで今回は、「対人関係能力とは具体的にどのようなものなのか」について見ていきたいと思います。

対人関係能力とは？

「対人スキル」や「ヒューマンスキル」とも言われることがある「対人関係能力」は、人と良好な関係を築き、それを維持していくために必要なスキルを指します。
接客、同僚との連携、部下の教育、商談におけるプレゼンテーションや交渉など、働くことにおいては多くの面で対人スキルが必要となるのです。

対人関係能力の具体的な種類

対人関係能力は、主に以下のようなものに分類することができます。
・コミュニケーション
・交渉
・ヒアリング（傾聴）
・リーダーシップ
・コーチング
いずれも、スムーズに仕事を進める上でとても大切なものと言えるでしょう。

(1)コミュニケーション
対人関係は基本的に、この「コミュニケーション能力」の有無や質によって左右されます。
・自分からコミュニケーションを取る
・自分から心を開いて接する
・相手が心地良く感じる距離感をつかむ
・柔らかい表情や雰囲気を出す
・何気ない会話や冗談で場の雰囲気を和ませる
これらを自然とできれば、良好な人間関係を築けるでしょう。

(2)交渉
交渉や折衝は英語で「ネゴシエーション」と言い、お互いに納得のいく答えを導き出し、信頼関係を構築することが求められます。
自身の考えを押し通したり、自分だけが得する結果に向けて突き進むことなく、「相手の立場や気持ち」も考えて話し合いをすることが必要です。

(3)ヒアリング（傾聴）
傾聴とは、相手の気持ちに共感しながら話を聞くこと。相手の考えや気持ちを否定することなく、理解を示しながら話をすることによって相手の心を解きほぐし、より良い関係性を築くことができます。

(4)リーダーシップ
「指揮」や「統率」など、集団を引っ張っていくスキルを指すことの多い「リーダーシップ」という言葉。自身の言葉や行動によって周りの人の心を動かし、目標を達成するための動機づけを行うなど、成果を上げるための行動を促すスキルと言えます。

(5)コーチング
簡単に言えば「指導」。相手が目標を達成できるように学習の支援を行い、成長や変化を促すことを指します。
相手の話を深く聞き、持っている考えや資質をよく理解することで潜在能力を引き出す場合もあるなど、指導員のスキルが人の成長のカギを握っていると言っても過言ではありません。

なぜ「対人関係能力」が必要なのか

パチンコホール企業で働く上では、現場に出るホールスタッフに限らず、接客業務のない本部に勤める人であっても対人スキルは欠かすことができません。
ホールでは、お客様の気持ちをくみ取って接客し、気持ち良く遊んでもらうことが再度の来店動機につながります。
また、役職がつけば任される業務も増え、社外の人との折衝やスタッフのマネジメントにおいて対人スキルが大きな武器となり、会社の利益や自身の評価を高める大きな要因の一つになるでしょう。

まとめ

好きな人や気の合う人だけと付き合えばいい気楽な友人関係とは違い、働く中では年齢も性格も様々な人と接し、上手に人間関係を築き上げていくことが必要になります。
今回ご紹介した5つの対人関係能力のうち、自分が得意とするものや自分に足りないものを分析し、日頃の人付き合いの中でスキルを磨くことが今後の職場における活躍につながることでしょう。

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