人間とペットの共生は、想像以上に長いことをご存知でしょうか。その歴史は極めて古く、猫は古代エジプト時代から、犬は日本では石器時代から人々と暮らしをともにしてきたと言われています。証拠として、エジプト時代の壁画には猫が描かれ、石器時代に作られたと見られる犬のお墓も発掘されているのです。

　昨今の日本は空前のペットブームが訪れ、ほとんどの家庭で猫や犬を飼っているという統計結果も出ています。ですが、ただ「かわいい」だけならば、ここまでペットを飼うということが普及してはいません。かわいい以外にも、動物と暮らすことは、良いことずくめなのです。

　そこで今回は、ペットを飼うことで得られるメリットをご紹介していきたいと思います。きっとあなたも、動物と暮らしてみたくなるハズですよ。

・広く浸透している「アニマルセラピー」

　誰もが一度は耳にしたことがあるアニマルセラピー。文字通り、動物を用いたセラピーのことで、動物とのふれあいを通じ、日々の生活はもちろん、精神的な向上を目的としています。人間は、自分以外の体温に触れることで安心を得ます。これは相手が人間であっても動物であっても同じで、そこから精神的な安らぎ、すなわち癒やしを感じられるのです。毎日慌ただしく過ぎていく現代で、アニマルセラピーは欠かすことのできないものになってきているのです。ちなみにアニマルセラピーという言葉は、日本での造語です。

・猫や犬だけではない？

　猫や犬だけがアニマルセラピーだと思いきや、他にも様々な動物たちが人々の心を癒やしてくれています。例えば、馬。乗馬も実はアニマルセラピーのひとつだと言われています。馬に乗り、触れ合うことで、心が落ち着くそうです。他にはイルカを用いた「イルカ療法」が有名。イルカは怪我をした仲間の動物をかばう習性を持っており、驚くことに人間の中から病人を選別できるのです。さらにイルカは人間の血圧の状態や脈拍がわかり、例えば、半身が麻痺している人が海に入ると、イルカは必ず不自由な半身を支えるように泳いでくれるのです。

・まとめ

　生き物と暮らすということは大きな責任を伴います。しかし、それ以上にきっと毎日が楽しいものになるのではないでしょうか。諸事情によってペットを飼うことができない人もいると思いますが、近年では猫カフェや犬カフェ、他にもフクロウと触れ合えるフクロウカフェなどがありますので、足を伸ばしてみるのもいいかもしれませんよ。

　最後に、ペットを飼うもしくは動物と触れ合うことで得られる主な効果を掲載したいと思います。身体のメリットもそうですが、精神的なメリットが大きいですね。

【身体的に得られる効果】

1:病気の回復、適応力の増加

2:リラックス、血圧やコレステロール値の低下

3:神経、筋肉組織のリハビリ

【精神的に得られる効果】

1:元気づけ、活動力の増加

2:癒し、リラックス、くつろぎ作用

3:心理的自立を促す

4:達成感

5:ユーモア、遊びを提供する

6:親密な感情、受けられている感じの促進