「成功したい」「お金持ちになりたい」「あの人と付き合いたい」などなど。人間として生まれたならば、誰だって大なり小なり願いがあります。

　私利私欲に走ってしまうと、それはマイナスの願望になってしまいますが、筋が通っていて、誰にも迷惑がかからず、自分にとっても誰かにとってもプラスに働くならば、それは綺麗な「願い」になり、イメージを強く持てば、いずれは叶う可能性が高くなるのです。実行すること、努力することが大切なのは当然ですが、それと同じくらいに大切なことがあります。それが「イメージすること」なのです。いわゆるイメージトレーニングなのですが、あなどるなかれ、明確にイメージすることは、実行することと同じくらいの効果があるといわれています。

　そこで今回は、イメージトレーニングの重要性と、効率的な方法をご紹介していきたいと思います。

一流のスポーツ選手も行っている

　イメージトレーニングの効果を実証する上で、最も説得力があるものといえば、やはりスポーツ選手ではないでしょうか。有名なエピソードでいうと、フィギュアスケートの羽生結弦選手は、オリンピック会場へ向かう飛行機の中、実に10時間以上もの間、繰り返し4回転を成功させるイメージトレーニングを行っていたそうです。さらに羽生選手は、時間があればスマホの画面で金メダルを眺めていたそうです。このように、執着ともいえるほどの強いイメージトレーニングが、あの結果を呼び込んだのではないでしょうか。

一流のスポーツ選手でなくてもできる

　イメージトレーニングとはいっても「しっかりとした努力が下地にあるからこそでは？」と思うかもしれません。もちろんそれは間違ってはいませんが、そこにイメージトレーニングが合わされば、実現させることも夢ではないのです。

・コツは「結果」ではなく「過程」

　成功をイメージする上で大切なことは、結果ではなく過程を思い描くことです。ここを間違えてしまう人が多いので注意しましょう。例えば、お金持ちになりたいと思い、イメージトレーニングをする場合、「お金持ちになった自分」を想像するのではなく、「お金持ちになっていく過程」を思い描くのです。「あの仕事が、ああなって、さらに上手くいって、しかもこうなって、たくさんの依頼が舞い込んで、結果、お金持ちになる」といった具合で、過程をしっかりと順番に考えていくことがポイントです。

まとめ

　イメージする過程は現実的で具体的なほど良いということも覚えておいてください。現実的で具体的なイメージトレーニングほど、叶う可能性が高くなります。悪い例だと「あの仕事が、ああなって、奇跡が起きて、たくさんの依頼が舞い込んで、結果、お金持ちになる」といったように、途中で神頼みのような情報も入れてしまいます。これはあまりよろしくありません。ひとつ前の項目で書いたように、現実的に、起こりうる範囲で想像することが大切なのです。転職活動もですが、日々の生活にも。ぜひともイメージトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。