今年から、8月11日は「山の日」として、休日になりました。8月と言えば、夏真っ盛り。なので、お休みの日が1日でも増えるのはとっても嬉しいことです。

　平成28年から、毎年8月11日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」として、国民の祝日「山の日」に決まりました。これにより、「国民の祝日」の年間日数は、16日となりました。

　国民の祝日が増えるのは、1996年に定められた「海の日」以来、20年ぶり。そうそう休日が増えることはないので、何だかお得な気分ですね。

なぜ「山の日」なの？

　しかし、なぜ「山の日」なのでしょうか？

　それは、「一般財団法人 全国山の日協議会」が、山岳団体を中心に「山の日」制定協議会を設け、国民の祝日としての「山の日」制定に取り組んだからです。2010年に「山の日」制定協議会が発足し、本格的に動き出してから約5年にしてこの「山の日」が制定されたのです。

　8月11日ならば、お盆の時期（だいたい8月13日〜15日前後）と近いので、働いている企業によっては、ただ単に「祝日が増える」というだけではなく、お盆休みが長くなるなどの嬉しい影響があるかもしれませんね。

　お盆直前の8月12日にしなかった理由としては、「日本航空123便墜落事故」が起きた日を配慮したと言われています。

「山の日」はハッピーマンデー制度に該当しない

　ちなみに「山の日」は、ハッピーマンデー制度の該当日にはなりません。ですから、どんな曜日に当たるか決まっておらず、日曜日になる場合は「振替休日」として最も近い平日（月曜日）がお休みになります。

　ただし、「海の日」も2003年からハッピーマンデー制度になったことから、「山の日」がハッピーマンデー制度になることも、この先可能性としてまったくないわけではありません。

　ハッピーマンデー制度には、3連休にすることで国民が旅行などに行く！という経済的効果を狙う一方で、国民の祝日の有り難みがなくなってしまうなどいくつかの問題点も叫ばれていますので、難しいところかもしれません。

最後に

　「真夏に山？」と思う方もいるかもしれませんが、夏の草木が青々と茂った山々の美しさには目を見張るものがあります。

　夏に登山をする際は、水分を豊富に持っていき、雨対策を怠らないことが重要です。夏であっても、雨が降ったり夜になったりすれば、かなり体温が低下してしまいます。

　お盆休みの近くには、「山の日」にちなんだ登山イベントや山をアピールする活動が多く開催される予定ですので、この機会に登山にチャレンジしたり、山々の自然に触れてみたりしてはいかがでしょうか。

(参考)

内閣府「国民の祝日について」　http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html

一般財団法人 全国山の日協議会　http://www.yamanohi.net