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近10年で異業界・異業種への転職が加速中

2022年05月02日(月)

転職はステップアップや実力発揮の機会

終身雇用や年功序列が死語になった現代において、「転職」は以前ほどネガティブに受け止められなくなりました。むしろ、ステップアップや大きなチャレンジとして転職する人も多いことでしょう。
今回は、中途採用市場における転職パターンの構造変化についてお届けします。転職を考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

「異業界×異職種」への転職が年々増加

転職支援サービス提供企業がまとめた転職パターンの動向によると、2009年度と2020年度では傾向が大きく変わりつつあることが分かりました。

「同業種×同職種」は減少。
「異業種×異職種」は増加。

工場で正社員として働いている方を例にすると、
同じ工場で商品管理やライン作業する仕事の求人ではなく、異業種であるパチンコホール接客スタッフの求人に応募、転職しているということです。
2009年度から2020年度において「同業種×同職種」は右肩下がり、「異業種×異職種」は右肩上がりの傾向が続いています。
ちなみに、他の2パターン「同業種×異職種」「異業種×同職種」の割合はそれほど大きく変わっていません。

若い年代ほど「異業界×異職種」の傾向あり

2020年度のデータを見ると、20~24歳において「異業種×異職種」への転職は全体の半数と非常に高く、25~29歳が約40%、30~34歳になると約30%。年代が上がるにつれて割合は低くなっていきます。

つまり、若い人ほど新しい業界・職種にチャレンジしており、年代が上がると、それまで培ってきた知識やスキルを活かして「同業種×同職種」「異業種×同職種」での転職が主流になると見受けられます。

「異業界×異職種」への転職が多いのは…

転職前の職種(経験職種)別に見ると、「異業種×異職種」への転職割合が高いのは「接客・販売・店長・コールセンター」「マーケティング」「企画職」「オフィスワーク事務職」などで、それぞれ50%前後を記録していました。

逆に、「エンジニア」「SE」「インターネット専門職」といった技術系職種は専門的な知識とスキルが求められることもあり、「同業種×同職種」への転職が比較的高い傾向があります。

「異職種×異業種」が主流になりつつある理由

今や、多くの業界と企業が既存の枠を超えてビジネスチャンスを見いだそうとしており、そのためにも異業界・異業種の人材を積極的に採用しています。これまでの固定観念にとらわれることなく、ビジネスの在り方に変革をもたらす業界・企業が生き残り、大きく飛躍する時代なのです。

また、働き手も「いかに自分を必要としてくれるか」「自分のスキルが最も活かせる職場はどこか」を考えるにあたり、転職先は異業界や異業種でもかまわないと考える人が増えてきています。
多くの働き手において、「無難な未来、安定性」よりも「自身や企業の成長」を望むといった意識の変化も顕著です。「はたらきがい」を求めて転職をする際に「異業界×異業種」は不安を覚えるようなものではなくなってきているのでしょう。

まとめ

自身の「やりたいこと」「得意なこと」「スキル」を考えた場合、異業界・異職種への転職が選択肢に入るのは珍しくありません。
また、多くの企業がさらなる成長と発展を考えた場合、新たな風をもたらしてくれる人材を求めるのも当然のこと。パチンコ業界もパチンコ・スロットを知らない人、接客業務が未経験の人など、異業界・異業種からの転職者についてウェルカムです。
「異業界×異業種」の転職割合が増える、その傾向は今後も続くことになりそうです。

 

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