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2人の偉人から学ぶ「人心掌握術」
2017年02月24日(金)
会社で働くということは、売り上げに貢献することと同じくらい、人間関係を重要視しなければなりません。中には、日々誰かとぶつかってしまう職人気質な人もいれば、誰からも好かれる人だって存在します。では、上司に可愛がられ、部下に慕われる人物像とは、いったいどのようなものでしょうか。誰よりも契約を取ってくる、驚異的なカリスマ性がある、自己犠牲の精神がある、などなど。理由は様々ですが、そのどれもが重要です。
そこで今回は、数ある大切な理由の中のひとつ「人柄」について、過去の偉人2人の実際のエピソードを交えてお伝えしたいと思います。
人柄を重要視した経営の神様「松下幸之助」
パナソニックを一代で築き上げた、稀代の経営者である松下幸之助氏は、経営者に最も必要なものは人柄だと唱えていました。「誠実な人ほど一生懸命になる」という考えを持ち、誠実な人柄が正しい経営に繋がると説いていました。
松下氏自身も、思いやりを持って部下に接することで、会社の士気を上げており、社員に対して、常に感謝を伝えていたそうです。また、誠実さと同じく経営者にとって必要な要素がもうひとつあります。それは「風格」です。
努力を怠らず、小さな仕事も必死になった人には、いつしか風格が漂うと話していたそうです。優しい人柄は努力を怠らず、いつしか風格を漂わせる人間にまで成長するということですね。
政治家として、人間としての驚異的なカリスマ性「田中角栄」
もはや伝説の人とまで言われている第64、65代・内閣総理大臣を歴任した田中角栄氏。そんな田中氏が重要視したのは「お金」と「愛情」だと言われています。お金と聞くと一歩引いてしまいがちですが、使い方がまさに伝説的だったのです。特に有名なエピソードだと、当時、田中氏を慕っていた若手の議員がいました。その議員は女性に騙され、美人局にあってしまいます。そこで美人局の男性側から要求された金額は、なんと100万円。絶望した若手議員は、田中氏に連絡し、何とか100万円をいただけないかと無心しました。
連絡を受けた田中氏は、なんと数十分で若手議員の下に封筒を届けます。その中に入っていた金額は、実に300万円。そしてそこには手紙が添えられ、こう書かれていました。
「100万円で精算しなさい」
「100万円で迷惑をかけた人たちに食事をご馳走しなさい」
「100万円は万が一のために持っておきなさい」
「全額、返済無用」
こんな大人になってみたいものですね。
田中氏は、「借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」という考えを持っていたそうで、さらに「人は失敗をする生き物。人の上にたつ人間ならば、部下の悪いところもそのまま愛することが大切なんだ」と説いていたそうです。
必要な出費ならば惜しまず、そして心から人を愛すること、これが大切なのかもしれません。
まとめ
「人柄」「お金」「愛情」。そのすべてを持ち合わせることは難しいかもしれません。
しかし、どれかひとつでも持ち合わせていれば、十分に愛される人物像になるのではないでしょうか。特に愛情であれば、いまこの瞬間からでも周囲に伝えることができるはずです。
ぜひとも素敵な人間になれるように、頑張ってみてください。
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