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寮と社宅のメリット・デメリット
2019年08月13日(火)
企業の福利厚生の一環として良く知られる「社宅」や「社員寮」。前回は「社宅」「社員寮」それぞれの特徴を解説して利用の一助としましたが、今回はその利用についてのメリットとデメリットについて調べてみました。これを知ることで利用する場合、あるいは福利厚生として導入する場合の参考にしてください。
社員寮のメリット
・家賃が格安
自分で住居を手配する場合、敷金や礼金・仲介手数料などといった初期費用を負担しなくてはなりません。さらに管理費や光熱費も当然かかります。一方で社員寮の場合、敷金・礼金・仲介手数料などは会社の負担となります。さらに管理費や光熱費も会社負担となります。しかし、何と言っても一番のメリットは、金額は会社によって違いはありますが、家賃を一定額会社が負担してくれる点がでしょう。自身で住居を借りることを考えれば、社員寮の方が断然安く済みます。
・栄養バランスの良い食事
社員寮では食堂を導入しているケースがあります。
自分で食事を用意する場合、どうしても外食やコンビニ弁当などになりがちで、栄養が偏ったり出費がかさんだりします。しかし、寮であればバランスの取れた食事が用意され、自分で作る手間も省け、出費も少なくなります。
・身近な環境に社員がいる
寮では同じ会社の社員が身近にいるため、仕事の悩みや問題を一緒になって解決してくれるかもしれません。また、体調が優れず倒れてしまうなど不測の事態に気付いてもらいやすいのも、メリットといえるでしょう。また、仕事でのコミュニケーションも自然と取りやすくなるのではないでしょうか。
社員寮のデメリット
・居住年数や年齢に制限
多くの会社は、社員寮入居の条件に「新卒~○年目までの単身者」などと年限を定めています。そのため、居住してから一定年数が経過した場合、強制的に社員寮を立ち去らなくてはなりません。
・施設の老朽化
福利厚生の一環である社員寮ですが、中には老朽化の進んだ社員寮に住まざるを得ないケースもあります。
また、食堂や共同浴場などは便利ではありますが、24時間サービスは少なく、基本は利用時間が決まっているため、忙し時には利用できないこともあります。
・プライベートが制約される
メリットとして挙げている身近に社員がいる点は、逆にデメリットにもなりえます。社員寮は共同生活の面もあるため、プライベートが制約される場合があります。特に休日は完全オフな人や、他人にプライベートを知られたくない人にとってはデメリットになるでしょう。また、友人や恋人の出入りを禁止している社員寮もあるので、人によっては窮屈な思いをするかもしれません。
社宅のメリット
・住居費がかなり抑えられる
多くの社宅はマンションや戸建てを借り上げたり、住居家賃を会社側が一部負担したりする形式を取っています。家賃を全額支払うことがないため、金銭的負担を抑えられるのは大きなメリットです。
さらに、引っ越しにかかる費用や更新手続き、管理費なども一般的には会社側の負担となる場合もあり、社員のモチベーションアップにも繋がるでしょう。
・所得税/社会保険料が安くすむ
意外なところですが、税金や保険料が安く済む場合があります。
社宅の場合、家賃手当を差し引いた自己負担額は会社の給与から天引きされるのが一般的です。給与明細に記載される額面の給与を元に、所得税や社会保険料は算出されるので、その分出費を安く抑えられるのがメリットです。
社会保険についても、会社負担分の課税はありません。社員であれば、所得税と社会保険料の両方を抑えて生活できるのです。
・通常のマンションやアパートに住める
社宅は通常のマンションやアパートを提供される場合がほとんどです。これを市価より安く利用できるのは大きなメリットと言えます。家族で住む場合も、居住環境の面でストレスを抱える心配が比較的少ないと言えるでしょう。
社宅のデメリット
・住居を自由に選ぶことができない
会社から指定された社宅に住む場合、当然自由に物件を選ぶことができません。ですので、納得のいく物件に住めない可能性があります。また、家族の人数を考慮されていない場合もあり、子供の多い家族であれば窮屈に感じてしまう場合があるでしょう。
・家財道具や家電も選べない
生活の中では、あらかじめ備え付けられている家財道具や家電を使うことになります。それらについて、家族分として少ない、あるいはデザインが古いなど、気に入らなければそれらを買いなおす必要があります。また、家財道具や家電が何もない場合は、自分で家電や家財を用意しなければならないでしょう。
・家族のプライベートが制約される
社宅の場合、同僚の家族がお隣やご近所だったりすることもあり、家族のプライベートが他の会社の人に、あるいは逆に会社の内部事情が家族に伝わったりするなど、気まずい思いをする場合があります。
まとめ
このように、社員寮と社宅はそれぞれにメリットとデメリットが存在します。利用者のライフスタイルに合わせて、上手に選択、あるいは導入することが重要です。福利厚生の重要な部分でもありますので、ここでしっかりと把握してください。
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