今回のテーマ

業界規模の縮小や遊技人口の減少が続くパチンコ業界について、様々なデータをもとに複数の視点から検証していく、題して「パチンコ不況は本当なのか？」。
今回は「どのような意識を持って、どのようなキャリアを歩んでいくべきか」をご紹介したいと思います。

キャリアに対する正しい理解が必要

新卒で同期入社しても、10年後に店長になっている人もいれば、副主任でとどまっている人も……。
“仕事にやりがいを持ち、毎日楽しく働ける人”と“将来に不安を感じたり、自分に自信を持てずに悩みを抱えたまま働く人”では、キャリアに大きな違いが出ます。そうしたことは「自身のキャリアに対する正しい理解の差」に原因があるのです。

スタンフォード大学のJ.D.クランボルツ教授が提唱するキャリア理論に「計画された偶発性理論」というものがあります。
これは、「個人のキャリアは偶発的な出来事の積み重ねで成り立っている」「最良のキャリア形成のためには、その偶発的な出来事をポジティブにとらえ、活用することが必要」という考えです。

つまり、「キャリアに対する正しい理解」とは、「現状を正しく認識し、それをプラス思考でとらえ、活用していく力」ということになります。

悲観論にとらわれないことが大事

「パチンコ業界は右肩下がり」と言われて久しいですが、前回ご紹介したように実際は正社員の平均年収は大きな変動もなく、他の業界と比べて高い水準にあります。決して悲観するようなものではないのです。
そうした事実を認識し、物事をポジティブにとらえ、今後の行動に活かしていくことがキャリア形成のためには大事。

「失敗するくらいなら挑戦や冒険をしない」と守りに入る人もいることでしょう。でも、そうした人も実際には心の中で、「そんな考えでは成長できない、昇給や昇進も望めない」と分かっているはずです。

では、どうすれば自身のキャリアをより良いものにできるのでしょうか。

キャリアをより良くする方法

「自身に起きた出来事を受け入れ、乗り越える」ということを何度も繰り返すのが、キャリアをより良くする方法です。
予想外の出来事が起きた時、最初は戸惑うことでしょう。でも、それを受け止め、乗り越える経験を積み重ねれば行動範囲や世界観が広がり、変化を恐れなくなります。そうして変化（成長）を遂げることが、偶発的な出来事をキャリアに変えた証しになるのです。

自身に起きた出来事を受け入れ、乗り越える経験を何度も積み重ね、結果として知識や技術、実績を手にした人こそが“その道のエキスパート”だと言ってもいいでしょう。

キャリア選択の際のNG事項

弊社（株式会社パック・エックス）がサポートした転職希望者の最終的な選択は様々です。

・今の職場に残る
・パチンコ業界内で転職する
・他の業界に転職する
・独立、起業する
・実家の家業を継ぐ　など

たとえどのような選択をしても、ご本人の選んだ道が正解だと思っています。
ただし、どんな選択をするにしても、やって欲しくないのは「後悔すること」です。

仕事におけるキャリアも人生と一緒で、「苦労したけど、楽しかった。悔いは一切ない」と心から思えることがベストではないでしょうか。
だから、大事な選択をする時には不安や疑問がなくなるまでしっかりと考え、納得がいく決断を下して欲しいのです。

さて、次回は多くの人が知りたいと思っているはずのテーマ、「出世＝給与アップの方法」について考察していきます。

次回～出世・給与アップ編～2022年02月28日(月)更新

前回～業界の年収編～2022年01月17日(月)更新

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