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パチンコホールで配っている「総付景品」って何?
2021年03月01日(月)
お客さんへの無料サービス「総付景品」
パチンコホールに行ったとき、ジュースやお菓子、トイレットペーパーなどを配っている場面に遭遇したことはありませんか?
「今日は何かのイベント?」「それともお店の記念日?」と考えてしまいそうですが、それらは「総付(そうづけ)景品」と呼ばれるものです。
お店によってはツイッターで「本日、総付景品お配りします」と告知していたり、店頭にポスターを出していたりする場合も……。
とはいえ、そもそも「総付景品」とは何か、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「総付景品」についてのルールをご紹介しましょう。
「総付景品」って何?
2011年11月からパチンコ業界でも認められることになった総付景品は、販売促進目的や日頃の感謝の気持ちを込めて無料で配るものです。
来店者全員、もしくは先着50名など、その時々によって配り方は変わりますが、抽選などを行わず、条件を満たした人にもれなく配るものと定義づけられています。
この総付景品はパチンコ業界の監督省庁である警察庁の管轄ではなく、消費者庁の「景品表示法」によって細かなガイドラインが定められているのです。
「総付景品」のルール
この総付景品で一番大事なのは、配る景品に金額の限度が決められていること。
1,000円未満の取り引きなら200円まで、1,000円以上の取り引きなら取引額の2割が限度額になっており、パチンコ業界は射幸心を抑制するために200円としています。
配ってもいい品物は、「お菓子類」「お酒以外の飲料品」「トイレットペーパーなどの日用雑貨」などに限られていて、何でもOKというわけではありません。
また、パチンコホールの場合、玉やメダルと交換できる景品と総付景品を明確に区別することが求められています。
「総付景品」を配るときのルール
総付景品は、金額の限度を守っていれば何度でも好きなだけ配っていいわけではありません。
総付景品を配ることができるのは、正月三が日を除いて、月に1回のみ。複数日の連続提供は認められていないので、「大晦日から元旦」もしくは「月末から翌月1日」といった連続提供は禁止されています。
「お茶」を毎日配るのはOK?
ちなみに、パチンコホール内で長時間遊技しているお客さんに、おしぼりや湯茶を提供することは認められています。これは、飲食店では普通に水やお茶が無料で提供されており、景品ではなく社会一般の慣習として見なすことができるからです。
そのため、パチンコホール内でも射幸心を煽るような「過激にならない物品」であれば毎日提供することも可能、と解釈されています。
まとめ
パチンコ業界は常に「射幸心を煽ってはいけない」というルール・暗黙の了解がついて回り、業界も自主的な規制とルール作りを行っています。
そうしたなかでも、経費をかけて総付景品を提供するからには集客につながらなければ意味がありません。
パチンコホールは費用対効果を見極めながら、景品の種類や配り方をいろいろと模索しているのです。
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