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アンダーツリー株式会社(キコーナ)をまとめてみた

2015年02月16日(月)

セリー/パチンコの求人サポーター
 パチンコ業界には約3,000社のパチンコ店経営企業があると言われています。売上2兆円を超える企業や株式上場をしている企業など、閉鎖的な業界だからこそ一般的にはあまり知られていません。この企画を通じてパチンコホールを経営している企業のことを多く広めることを目的に、パチンコ店に詳しくないセリーが企業研究した結果を公開します。

 

アンダーツリーは30年連続増収、年商2,000億円の成長企業

 アンダーツリー株式会社(以下、アンダーツリー)はキコーナの屋号で関西・関東に65店舗展開しています。1984年に代表取締役社長の木下春雄氏が大阪・心斎橋にパチコ21というパチンコホールを出店したのが始まりです。

 その後、順調に関西にて店舗数を増やし、1998年には関東一号店を横須賀に出店。神奈川を中心に関東での店舗数を増やしています。2000年頃から自社のイメージ作りに力を入れるために、店舗名をキコーナへと統一していきました。キコーナとは、期待の「キ」、興奮の「コ」、驚きの「オ(―)」、泣き笑いの「ナ」を合わせて出来た名前で、この4つはアンダーツリーのコンセプトとして大切にされています。

 アンダーツリーの売上高は2,066億円(2014年時点)、従業員数2014人(2015年1月時点)。順調な店舗展開を推し進め、パチンコホール売上高ランキングではTOP20に入るなどパチンコホール企業の中でも特に勢いのある企業です。現在では、関西の出店数に迫る勢いで関東の出店も進めており、近い将来には関東でも中心的な存在になることは間違いなさそうです。

アンダーツリー出店推移を表した図です。

 

アンダーツリーの特徴1 自己資本比率と安定経営

 会社設立以来、なんと30年連続で売上高増収を果たしているアンダーツリー。さらに2002年より毎年新規出店を行い、すでに2015年9月までに4店舗の出店が決まっています。

 そんな確実な新規出店を可能にしているのはアンダーツリーの安定した経営。売上高増収とともに、自己資本比率も年々上昇し、2012年には29.88%にまで上りました。自己資本比率は25%を超えると優良企業といわれており、勢いある営業戦略の中に安定感のある経営を窺うことができます。

アンダーツリー出店推移を表した図です。

 

アンダーツリーの特徴2 地域密着型の店舗作り

 アンダーツリーは「街の灯り。心の灯り。」という経営理念を大切にしています。

「街の灯り。心の灯り。」
私たちの役割は、パチンコやパチスロを通じて、「明日への活力」を生み出す「ふれあい」「ぬくもり」のある、おもてなしの空間を提供することであると考えます。それは、人々が「ちょっと寄ってみたくなる空間」「つい足が向いてしまう空間」であり、私たちは、そういう誰もが心を自由にできる「心の解放区」を創造します。アンダーツリー経営理念

 

 地域に密着した店舗作りを行い、店舗デザインを地域の景観に合わせたり、地域の皆様に楽しんで頂くための企画など様々な工夫を行っています。理念にある「街の灯り。」のようなぬくもりのある空間を提供するために地域のお客様と触れ合える様々な企画を実施。他にも社会貢献活動にも力を入れており、福祉施設への車両寄贈やピンクリボン活動、募金活動など様々な活動を推進しています。

 

キャリアアップと研修制度

実力主義で皆に平等なチャンスを
アンダーツリーは頑張ったら頑張った分だけ評価される「実力主義」が特徴。個人の「らしさ」と能力を発揮した仕事の内容を、しっかりと正当に客観的に判断してくれる環境があり、学歴や年齢、男女の区別なくチャンスが多く早期のキャリアアップができる環境が揃っています。実際に新店舗の店長に新卒3年目が抜擢されたり、業界では珍しい女性店長も活躍しています。

それぞれの職位に合わせた研修制度
アンダーツリーでは個人の業務や、役職に合わせた各種階層別教育があり、自身のいる職位の業務スキル向上や上の職位に上がるために必要な知識の習得を手助けしてくれます。その他にもCS研修やコンプライアンス研修など複数の研修を用意しています。

福利厚生・待遇
社員の健康維持と相互の親睦を深めるため様々な福利厚生制度が整っています。

年間休日105日(月8~9日)
有給休暇、慶弔休暇、特別休暇などお休みをしっかりと取ることができます。

レクリエーションイベントが豊富
USJ見学や保養所、ソフトボール大会、ボーリング大会、カラオケ大会、バーベキューなどなど社員同士の親睦を深めるイベントが多数企画されています。

その他
雇用保険・健康保険・厚生年金保険・労災保険・家賃補助制度・退職金制度・慶弔金制度・社宅制度・社員寮(ワンルームマンションタイプ)・住宅手当(最大7万円まで)・通勤手当(最大5万円まで)など

 

今後の展望

 まずは今後3年で売上高3,000億円の達成を目指すアンダーツリー。これは2014年度売上の約1.5倍となりますが、現在の状況を見ていると達成を確実視できる程の勢いを感じる、パチンコホール経営企業の中でトップクラスの成長スピードを誇っています。

 パチンコだけではなく、キコーナタウンというリラクゼーション施設など様々なショップ機能を複合した大型店舗を展開するなど、他社との差別化も実施。売上高3,000億円の先には2020年に売上高5,000億円を見据えるアンダーツリーには、競合他社も一目を置いています。

カテゴリー : パチンコ企業研究

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