転職活動における会社選びの注意点は、【入社前に分かる！ブラック企業を見抜くポイント】や【「転職先に何を求めるのか」を考えよう】といった過去のコラムでも簡単に触れてきました。
そこで今回は改めて「失敗しやすい会社の選び方」の実例を挙げ、どうすれば納得のいく転職活動を行えるのかを考えていきたいと思います。

会社選びに失敗してしまう原因

まず、ブラック企業の主な特徴を挙げてみます。
それは、自己分析と情報収集が十分ではないから。「早く内定がほしい」と焦るあまり、視野が狭くなってしまい、大事なことを見失っていると転職活動は不満足な結果に終わりやすくなります。
では、どんな点に「会社選びの失敗」という落とし穴があるのか、具体的に見ていきましょう。

失敗しやすい会社の選び方1「希望条件が不明確」

どんな待遇や職種、職務内容を希望しているのかをはっきりさせていないと、転職活動はうまくいきません。
希望条件をしっかりと考えていくなかで「譲れないもの」という軸をつくり、それを踏まえて会社選びを行い、面接の際に志望動機や応募理由をはっきりと述べることが何よりも大事なのです
状況、離職率などをチェックするのもおすすめです。

失敗しやすい会社の選び方2「求人情報の確認不足」

給与、労働時間、残業代、休日数、週休2日制と完全週休2日制のどちらか、各種手当、福利厚生など、プライベートの充実にもかかわる大事な情報はきちんと確認しておくことが大切になります。
転勤の有無、有給休暇の取得率など、求人情報に載っていない部分で気になることは面接等で確認するといいでしょう。
入社前には内定通知書を細部まで確認し、不明点は会社側に質問するようにしてください。

失敗しやすい会社の選び方3「企業研究が不十分」

会社の経営理念、社風や企業風土、経営者や社長のポリシー、職場の雰囲気が合わないと居心地が悪くなり、持ち前の力を発揮することができません。
会社のホームページで社長挨拶や社員メッセージを確認したり、転職の口コミサイトをチェックするだけでなく、会社訪問や面接の際に職場を覗かせてもらうのも一つの手です。
面接では入社後に任される仕事やキャリアアップのイメージなどの具体例を聞いておくのもいいでしょう。

どうすれば失敗を避けることができるのか

以下のように順序立てて準備を行えば、会社選びの失敗を避けることができます。

(1) 転職理由を明確にする
どのような理由で退職したのかを踏まえ、待遇や業務内容など、何を求めて転職するのかをはっきりさせる。

(2)応募先企業を探す
自身の希望に合った企業を求人サイトから探したり、転職エージェントに紹介してもらう。

(3)求人情報を読み込む
給与や労働条件を細部まで読み、自分が求めているライフスタイルに合うかどうかを確認する。

(4)企業研究を行う
会社のホームページや転職の口コミサイト、インターネット上にある記事などから多角的に分析し、候補を絞る。会社の成長具合や将来性のチェックも大事。

(5)面接で疑問点を解消する
求人情報や会社のホームページだけで分からないことは面接で直接聞き、疑問や不安をすべて解消した上で最終決断を下す。

ここで挙げた5つのステップを順に踏んでいけば、希望や目標からズレることなく、自分が求めている企業を見つけ、内定へと大きく近づくことができるでしょう。

まとめ

大事なのは、当たり前の作業をコツコツと地道に行うこと。
焦ったり、先入観に心がとらわれていたりすると、どこかの段階で大事なことを見落としてしまい、入社後に「考えていたのと違う」とガッカリする羽目になりかねないので注意しましょう。

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