現在のイベント告知が行えない広告規制は、業界規模の縮小が続いているパチンコ業界において非常に大きな問題。パチンコホール側もあの手この手でイベントを示唆する告知を行っては、警察等から「それはダメ」と指導が入ったり、組合で自主規制したりの繰り返し。

そんな中、この数年でアイドル店員を前面に出してお店をPRするパチンコホールが増え、注目を集めてきました。今回は、そうした店員のアイドル化の現状についてご紹介したいと思います。

アイドル店員とは？

アイドル店員とは、実際にパチンコホールで働いている女性店員がSNS等に登場してお店の紹介やPRを行うもの。お店でホールスタッフとして接客している人もいれば、SNS専門業務という形の場合もあり、いずれにしても広報・広告の面で大きな力を発揮しています。

タレントを来店イベントに呼んだり、実戦動画を収録したりすると出演料や撮影費がかかる一方、アイドル店員なら基本的に給料内での活動のため、コストパフォーマンスの面では優れているという意見もよく聞きます。タレントの来店イベントと比べて集客力は落ちるものの、お店の名前をPRするという面では一定の効果があったと言えるでしょう。

過去にはアイドル店員のイベントが行われたことも！

2020年前後には自薦・他薦を問わない形で「パチンコアイドル店員選抜総選挙」というイベントが行われ、第3回まで開催されていました。
また、2022年には北海道のパチンコホールが「アイドル店員とZoomで話せる権利」を景品に並べると告知して話題になりましたが、後に景品化は断念。ちなみにパチンコ玉・メダルともに約1000円で10分の通話が可能という景品にする予定だったようです。
それ以前にも、アイドル店員のチェキを1000円、ツーショットチェキを2000円程度で実際に景品化したホールがあり、女性店員を店舗PRや集客につなげようとする動きは決して珍しいものではありません。

大人気アイドル店員が退社して演者に!?

2022年には東京都足立区のパチンコホールに勤めていたアイドル店員の第一人者が突如として退社を発表。その後はイベントや動画で活動する演者の道へ進むことが分かり、多くのファンを驚かせたものでした。固定ファンがついているアイドル店員ならではのステップアップと言えるかもしれません。

この数年ですごく盛り上がった反動からか、女性店員のアイドル化はブームが落ち着いてきた感がありますが、今でもSNS上で「アイドル店員」と検索をかければ多くのツイートが出てきます。
お店のPRだけでなく、アイドル店員の何気ない日常の様子を載せるツイートもあり、顔なじみのお客さんからすれば、その店員さんをより身近に感じられることでしょう。

まとめ

過去には名物店長を前面に出していたお店も多く、近年ではそうした立ち位置に女性店員が数多く登場するようになったということ。
HPやSNS、YouTubeといった広報・宣伝媒体がたくさんある現在では、映える写真を撮ることも含め、上手に使いこなせる女性店員が活躍するのは時代の流れから見ても非常に合っていて効果的だと言えるでしょう。

こうしたブームは期間をおいて、いつか再び流行が起こりやすいもの。
いずれ、第二次アイドル店員ブームが起きても不思議ではありません。

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