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「社員寮」と「社宅」の違いとは?
2018年12月13日(木)
大企業を中心に福利厚生の一環として「社員寮」や「独身寮」、「社宅」の制度を設けている企業は多く見られます。家賃の補助も含め、こうした制度は福利厚生の大きな柱となっています。
いずれも社員のために用意した住居であり、近隣の賃貸相場よりもかなり安い賃料で住めるという大きなメリットがあります。社員寮と社宅を区別していない会社もあり、その場合、両方とも社宅と呼んでいる場合もあります。
ところで社員寮と社宅の特徴と違いと何でしょうか。
社員寮と社宅の違いですが、一般的に「社宅」は配偶者や子供など家族を持つ社員向けです。そして社員寮は若手社員を中心とした単身者向けということになるでしょう。
会社によっては利用する機会もあるので、社会人として知っておきたいそれぞれが持つ特徴と異なる点につてい解説します。
「社宅」は世帯向け
「社宅」という表現は、実は企業が従業員に対して安い賃料で貸与する住宅全般を指す場合が多く見られます。「社員寮」もそれに含まれますが、その中で家族を持つ社員のための複数の部屋がある戸建てやマンションを特に「社宅」とする場合が多いようです。
社宅は会社名義で借りる「借り上げ」の割合が高くなっていますが、この場合は共益費用等を含む月額賃借料は50%~70%程度が相場と言われています。安くし過ぎると給与課税の問題が出てくるので無料といのはほとんどありませんが、相場よりかなり安い設定が多いので、利用する社員にはとても魅力的な福利厚生となります。
なお、社宅は一軒家もありますが、社宅が複数が並んでいる場合もあります。こうした時は同じ会社の人が隣近所に住むことになるので、それなりに気を遣う場合があることに留意しておきましょう。
「社員寮」は単身者向けだが…
一方、家族がいない場合の単身者向けの物件は、「社員寮」や「独身寮」などという表現で使い分けられるのが一般的です。これらは費用の会社負担割合が大きく、利用者は周囲の相場よりかなり安い負担で済むという大きなメリットがあります。
また社員寮では食事やお風呂などが格安で提供されるところもあり、一人で住んでいても不自由がありません。最近は「シェアハウス」のように共用部分のあるルームシェアタイプもあります。ただし、どのタイプでもアパートやマンションなど建物を一棟まるごと借り上げしていることが多いので、オフやプライベートでも周囲は会社関係の人がいることになります。また、食事やお風呂の利用には時間が決まっていることが多いので、その辺りが気になる人には向かないので注意が必要です。
会社により様々パターンがあるので確認を
「社宅」にせよ「社員寮」にせよ、基本は近くに同じ会社の人がいるという前提を忘れないようにしましょう。また単身者向けの寮では一人部屋ではなかったり、食事の時間や門限など、それぞれの寮のルールなどがある場合もあります。一人ぐらしのイメージとは違い、多くの人との共同生活になるので、それなりの心の準備が必要です。
もちろん、両タイプとも一軒家や一部屋だけの借り上げもあるので、自分のライフイメージに合わせて会社に状況を確認して、納得の上で利用するようにしましょう。
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