今回のテーマ

業界規模の縮小が続くパチンコ業界について、様々なデータをもとに検証していく、題して「パチンコ不況は本当なのか？」。
今回は「出世・給与アップ」を勝ち取るためのポイントをご紹介したいと思います。

出世や給与アップを果たすには？

そもそも出世とは、経営陣や上司から「うちにはあなたが必要だ」と認められること。「必要だ」という評価が出世や給与アップという形で提示されているのです。
では、どうすれば“必要とされる人材”になれるのかを考えてみましょう。

店舗での接客業務に必要な能力例/span>

パチンコホールの仕事をする上で“必要とされる人材”を考えるにあたり、具体的にどのような能力が求められているのか見ていきましょう。

なお、出世に合わせて「店舗での接客業務」「店長としての仕事」「本部での仕事」の3つに分け、それぞれについて考えていきます。
まずは、「店舗での接客業務」について。

職位としては、一般社員、リーダー、主任が当てはまり、主な仕事内容は以下の通り。
・ホール業務…開閉店の準備、接客、トラブル対応、清掃
・カウンター業務…景品の交換、陳列、補充

ホール業務はお客様に合わせた接客をする必要があり、「理解力」や「柔軟性」が求められます。
また、カウンター業務では「誠実さ」の他に「スピード」「正確性」も大事です。

店長としての仕事に必要な能力例

続いて、「店長としての仕事」について。
これは副店長、店長が当てはまり、主な仕事内容は以下の通り。
・経営管理…年間予算の策定
・営業管理…新台の機種選定、台の利益管理
・金銭管理…売上金の管理
・労務管理…社員やアルバイトの採用、育成
・対外折衝…書類の作成、業者対応

経営管理、営業管理、金銭管理は「リスク」「コスト」を把握しながら、常に数字を意識することが重要。
労務管理は、「人物の把握」「フィードバック」といったマネジメント能力が必要になります。
また、対外折衝では自身の考えや意見をしっかり伝える「プレゼンテーション力」「交渉力」など、「人間力」が求められます。

本部での仕事に必要な能力例

最後に「本部での仕事」について。
主な仕事内容は以下の通りです。
・人事、総務…採用、教育、配置、評価
・経理…諸々の財務管理
・店舗開発…候補地や出店形態の選択
・マーケティング…モニタリングテスト、聞き込み調査
・販売促進…メディア展開、イベント企画

本部での仕事は各部門において専門業務になっているので、必要とされる能力例は比較的分かりやすいでしょう。
経理であれば「係数感覚」「業務改善」など、マーケティングなら「分析力」「論理的思考」などです。

自身の持ち味を磨くことの大切さ

仕事をしていると、過程よりも結果にとらわれがちですが、必要とされる人材になるためには「成果を生み出すための能力を磨くこと」が大事。

人には、それぞれ「知識・スキル」「思考・行動特性」「意欲・価値観」といったものがあり、それをもとに行動することで結果が出て、評価や経験につながるのです。
こうした「知識・スキル」などの要素は、その人の持ち味であり、毎日の仕事や生活のなかでいくらでも磨くことができます。

もちろん、持ち味を磨けば必ず成功するわけではありません。ただし、持ち味を磨くことで“成長”は約束されます。
なので、役職や給与にとらわれ過ぎず、自身の持ち味を磨き続け、胸を張れる「いい仕事」をしていけば、職業人としての可能性はどんどん拓かれていくでしょう。

さて次回は、他業界の取り組みや様々なデータを見ながら「パチンコ業界の未来」について考察していきます。

次回～～業界の未来編～2022年03月14日(月)更新

前回～キャリアアップ編～2022年02月14日(月)更新

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