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飲食店からパチンコ業界に出戻りした話
2021年06月14日(月)
開業資金を貯めるため、パチンコ業界へ
大学を出たものの、新卒での就職に失敗した私は「見聞を広げるため」とアルバイトでお金が貯めては数ヶ月単位で海外に出かけていました。
そうしたなかで、もともと食べることが好きだったこともあり、中国、台湾、アメリカ、フランス、イタリア、イギリス、インドなどで様々な料理に触れ、「将来は飲食店を開きたい」と考えるようになったのです。
そこで給与面が恵まれているパチンコ業界に入り、お金を貯めようと決めました。
気づけば副店長、しかし泣く泣く転職
言葉は悪いですが、当時の私にとってパチンコ業界は「腰掛け」のつもり。でも、いざ働いてみると華やかでにぎやかな店内、有名なコンテンツの台ばかりのパチンコ・パチスロなど、すべてが新鮮で楽しいものばかり。接客業が自分に合うのは自覚していましたが、お客さんとの交流も楽しく、気づけば副店長になっていたのです(笑)。
そんなある日、彼女から「いつまでパチンコ店で働いているの?」と聞かれて、ハッとした私。彼女とは結婚も考えていたので、もう少し時間や心身の面で負担の少ない仕事の方がいいのかもと思い、後ろ髪を引かれながらも外食チェーンに転職しました。それが3年前のことです。
コロナ禍で飲食業界に見切りをつける
最初はホールでの接客から始め、1年近く経った頃にはアルバイトの採用やスタッフ管理も任され、最終的には店長まで勤めました。
パチンコ業界で働いて貯めたお金と飲食業界での経験から、「そろそろかな」と独立開業を考え始めた頃、新型コロナウイルスの流行という悪夢。
飲食業界では開業どころではなく、大手企業や人気店でさえも安定的経営を続けることすら大変な状況になり、私が働いていた店舗も休業が決まったのです。
転職するにしても、どの業界も苦しい状況ですし、求職者があふれているので、良い条件のところが簡単に見つかるわけがありません。将来のことを彼女とよく話した結果、出した結論は「パチンコ業界に戻る」というものでした。
主任として再スタートを切ることに
3年のブランクがある上に、すでに35歳になっていた私はすごく不安でした。「こんな自分を雇ってくれるところがあるのだろうか」と。
しかし、転職アドバイザーの方の支援もあり、かつて副店長まで勤めたことや飲食業界でスタッフマネジメントまで経験していることがプラスになったのか、主任職スタートという条件で採用が決まりました。
今ではパチンコ業界の企業の多くが飲食・レジャーをはじめとする多角的経営に乗り出しているので、他の業界の知識・経験・人脈がある人を求めているという一面もあるのでしょう。
私もパチンコホールでの仕事だけにとらわれず、その他の事業についても常に頭のなかに入れながら働きたいと思っています。
転職成功のポイント
「出戻りはカッコ悪い」と考え、他の業界に目を向けていたら、こんなご時勢ですから、スムーズに転職は果たせなかったでしょう。
かつて業界内で働いていた際に身につけた知識と技術、経験はプラスに評価されることはあっても、マイナスになることはありません。さらに、パチンコ業界を離れていた間に成長した部分をしっかりとアピールすることができれば、即戦力の人材として評価されるはず。
私の場合は転職アドバイザーの方の意見をもとに、職務内容などを精査するなかで「自分の強み」をきちんと理解し、アピールにつなげたことが良かったのだと思います。
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