仕事は人と人との関わり合いで成り立っています。

　人とコミュニケーションを築くことが苦手…と感じている人は、自分の話し方を客観的に見てみるようにしましょう。話し方ひとつ変えるだけで、人との付き合い方がぐんっと楽になるはずです。

　今回はコミュニケーション上手になるための、今日から使える会話術について考えていきたいと思います。

1. 挨拶をきちんとする

　「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」…積極的な挨拶は、相手に対する興味や好意を感じさせ、良い印象を与えることでしょう。

　しっかりと相手の目を見て、普段話す声よりも大きくはっきりと声をかけるようにするのがポイントです。また、その際は笑顔も忘れないようにしてください。相手が目上の人の場合は、挨拶の末尾あたりでお辞儀をするようにすると良いですね。

　また、「おはようございます。今日も素敵なお召し物ですね」「ありがとうございます。おかげで助かりました」など、挨拶＋αを意識して声をかけることで、よりあなたのあたたかい気持ちが伝わり、関係は良好なものになっていくでしょう。

2. 相手の話をしっかりと聴く

　人は、自分の話をしっかりと聴いてくれていると分かれば、一層の信頼を寄せるようになります。そのためには聴く姿勢と相づちが大切です。

　話をしている相手には身体ごと向け、相手の顔をしっかりと見るようにしましょう。ただし、ずっと目を見つめ続けると相手も緊張してしまうので、眉間や鼻筋のあたりに視線を置くようにすると自然です。

　また、相手が話しているときは適度に相づちを打つようにしましょう。適度なタイミングで相づちを打つことによって、会話はスムーズに進みます。「そうなんですね」「おっしゃるとおりです」などの同意や共感の言葉は、特に相手に寄り添う言葉なので、覚えておくと良いでしょう。

3. 質問をして話を盛り上げる

　「はい、いいえ」や「AかB」で答えられるクローズドクエスチョン、5W1Hを問うオープンクエスチョンを上手に使い分けて、話を盛り上げていくようにしましょう。

　初対面の相手や話が苦手な相手には、二択で答えられるクローズドクエスチョンを投げかけてみるようにすることがコツです。しかし、あまりにクローズドクエスチョンを続けていくと尋問のようになってしまい、窮屈さを感じさせてしまう可能性もあります。

　だんだんと慣れてきたならば、よりたくさんの情報を得ることができるオープンクエスチョンを上手く取り入れていくようにすると良いでしょう。

4. まとめ

　人間関係を円滑に進めていくためには、①挨拶をしっかりとすること②相手の話をきちんと聴くこと③質問をして話を盛り上げることが大切です。

　人との会話で悩んでいる方は、少しずつでも良いので、これらのことを習慣として身につけるよう意識してみてください。人との付き合いが上手くなれば、仕事もさらに円滑に進むでしょう。