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面接で「最近読んだ本」を聞かれたときの答え方

2020年07月27日(月)

かなりの頻度で出てくる質問

面接で想定される質問として、よく知られているのが「最近読んだ本は何ですか?」。
選考を受ける際には、あらかじめ本を読んだり、答え方を練習しておいたりすることが大事だと頭にインプットされている人も多いことでしょう。
では、実際にどのような答え方をすればいいのか、良い回答をするためには、どんなところに気をつければいいのかを見ていきたいと思います。

「最近読んだ本」を聞く意図は?

質問の意図は「読書の習慣があるかどうか」とは限りません。質問に対して「私は本を読みません」と答える人はほとんどいないでしょう。
面接試験対策として、実際にいくつかの本を読んだり、受けの良さそうな本とその概要を丸暗記する人もいるはずです。
それを見越している求人企業がこの質問をする意図は以下のようなものになります。

・学習意欲や向上心の有無を確認したい
・知識量や説明能力を確認したい

こうした点を確認するのにうってつけなのが「最近読んだ本は何ですか?」という質問なのです。
では続いて、この2点について細かく見ていきましょう。

質問の意図その1:学習意欲や向上心

読んだ本の名前を答えることで、求職者の関心のジャンルや方向性がおのずと見えてきます。複数の本をスラスラと口にするようであれば、大きな関心と方向性をもって読書する習慣が身についているという印象を与えるでしょう。
本のジャンル、選んだ本、著者、冊数、そして答え方などから、面接官は「学習意欲や向上心」を知ることができるのです。
自らすすんで学びを得ようとしたり、問題の解決に向き合ったりする姿勢が感じられれば、入社後にも前向きに仕事に取り組んでいく人物だと評価されることでしょう。

質問の意図その2:知識量や説明能力

職場では、周りの人とうまくコミュニケーションを取り、ときに物事を的確に説明する能力も必要になります。そうした能力の有無を見るためには最適な質問なのです。
読んだ本の魅力を伝えるためには、内容をきちんと理解し、知識として身についていなければいけません。
そのうえで、「きちんと整理した内容を自分の言葉で説明することができているか」をチェックされることになります。

良い回答をするためのポイント

質問に対する答え方は、以下の点を意識するといいでしょう。
①本のタイトルと著者
②その本を選んだ理由
③その本の概要
④その本から学んだこと、現状に活かしていること
ただし、③は簡潔にまとめることが大切です。求人企業は「本の概要」を知りたいのではなく、「その本を読んだ求職者の理解度、説明能力」を知りたいのです。
そしてもっとも大切なのが④です。「とても勉強になりました」と答えて終わるのではなく、その学びを何に活かしているのかを伝えるようにしましょう。

まとめ

読んだ本を聞くだけで、その人の多くの面が浮き彫りになる――とても単純な質問ですが、実に奥が深いのがお分かりいただけたはずです。
この質問には単なる読書感想文を口にするような答え方ではなく、論理立てて回答することが何よりも大切になります。
しっかりと答えるためには、自分に足りないものや学びたいことは何かをよく考えたうえで本を選び、読み進めていくといいでしょう。

 

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