自分のポジションも説明しよう

　なぜ個人ではなくチームでの成果を質問しているのかと言うと、それは応募企業がチームでの成果を重視する企業であるからという可能性が高いです。チームリーダーとしての経験がある人はメンバーをまとめ上げて成果を出した経験を伝え、チーム一員として成果を上げた人は、あなたがどの様なポジションで、何を意識して取り組んでいたのかを話せると良いでしょう。

　この質問で重要なのは、あなたがこなしていたポジションはどこなのかということで、企業が求めているポジションとマッチしていれば、面接官もあなたが入社した後のことをイメージしやすく、当然よい結果につながる可能性は高まります。リーダー経験が無い人に、入社後いきなりリーダーを任せることが難しいのは当たり前ですが、広い視野や周りを気遣える心をアピールしたいところです。

　リーダー経験が無いとダメだと言う訳ではありません。チームには様々なポジションがあり、それぞれの適性に合わせて配置できることが理想的です。全員がリーダー色のチームではまとまりが無く意見の対立が起きてしまいますし、全員が聞き手のチームではなかなか意思決定することが出来ずに、前に進むのが遅れてしまうでしょう。聞き手がいるから話し手がいる様に、全てはバランスが重要だと言えます。

自分のポジションでチームに寄与していたことも話そう

　この質問では、あなたの協調性や発言力、行動力などを見られています。どの様なポジションであっても一貫して言えるのは、ただ単に言われたことをやっていた人と伝わらない様にすること。勿論、立場や環境によって変わってくる部分もありますが、しっかりとあなたが考えを主張して行動していたということをアピールしましょう。

　 他には、チームメートをサポートする気持ちや手法は特に大切です。目標を達成するために努力していても、毎回うまく行く訳では無いでしょう。上手く行かなかった時こそ団結力が必要で、その際にどの様なことをしてチームを機能させていたのかを説明出来るとよいでしょう。

　これらはリーダーじゃないとできない仕事ではありません。それぞれのポジションで出来ることがあります。例えば、後輩への声の掛け方や志気の高め方など、あなたが与えられていたポジションで、あなたなりに行っていたことを具体的に話せると、しっかりと考えて行動できている人だと理解してもらえるでしょう。