転職理由のポイント

　転職理由は面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
転職理由の答え方のポイントがいくつかありますのでご紹介していきます。
・嘘を付かない
転職には人それぞれ理由があり、特に嘘を付いて良く見せる必要はないでしょう。
・愚痴を言わない
愚痴を言うのもマイナス評価につながりがちです。
不平不満を会社や人のせいにすると思われてしまいます。
・転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
当社で働きたいから退職したと思ってもらうことが重要。
面接官は転職理由から意欲や続くかどうかを判断しているので、しっかり答えられるかは採用に大きく影響するでしょう。

不平不満を話すと面接はうまくいきません。

　本音の転職理由でTOP5に入るのは、「仕事内容」「会社の将来性」「社内の人間関係」「待遇や評価」「労働条件」です。ここから見てとれるように、ほとんどの場合は何かしらに不平や不満を感じて退職し、転職しようとしています。

　もちろん、面接官もそれは理解した上で面接をしているのですが、これらの理由を包み隠さずストレートに話すのはやめてください。多くの場合は会社の愚痴や不満を言っているだけに聞こえてしまい、あなたの印象は最悪でしょう。

　定番の転職理由は、程度の問題はありますがどの企業でもあることです。だからこそ、そのまま伝えてしまうと、「ちょっとした不満があれば、入社してもすぐに辞めてしまう人。」と思われてしまうか、「当社もそういう会社の可能性があるけどどうしますか？」と答えることが難しい質問が返ってくるでしょう。

　面接官は前職の不満や不安といった問題を、転職することでどう解決するのか？を知りたいと思っています。そのため、今回の転職は前に進むための行動で、もっと良くなるための一歩であることがちゃんと伝わるような説明をしましょう。

前に進むための転職であるという理由を話しましょう。

　他にも大切なのは、その理由が適切なのかどうか。ひとつの会社にいると、周りの会社を見ることが少ないので、あなたが不満に感じていても一般的にはよくあることであったり、程度が低すぎることがあります。

　例えば、給与が下がったから不安に感じて辞めましたという理由だったとします。下がった額が月額2万円だった場合、不安というよりも嫌だったという意味合いが強く感じられ、客観的には程度が低いと言えます。

　どの会社でも、全員が満足のいく環境が備わっている訳ではありません。退職理由と志望動機は表裏一体です。応募会社や仕事に望むことを整理し、この希望を満たすための転職であると考えれば、前向きな退職理由を考えることができるのではないでしょうか。

　職場や組織の環境に依存していると思われてしまうと、変化に対応できない柔軟性の低い人だと判断されてしまいます。仕方なく転職しているのではなく、自らの意思で転職していて不平や不満によるものではないとアピールしましょう。