待遇を求める内容を控えよう

　あなたの望みや希望を叶えられる会社であれば、長く仕事を続けることが可能でしょう。しかし、応募企業がその逆であれば、就職したとしても不満を抱えながら仕事をすることになります。つまり、面接官はあなたが求めているものを把握することによって、会社の価値観に合う人材なのかを探っています。

　気を付けるべきなのは甘い考え方です。誰でも高い報酬や働きやすい環境を求めます。しかし、それは何故かと掘り下げて聞かれた時に「いい生活をしたいから」「プライベートを充実させたいから」と言った安易な答えしか出てこない人は、この答えを伝えるのはやめた方がよいでしょう。質問の本質を捉えていないため、面接で良い結果を得られません。

　会社はあなたの生活を豊かにするために採用活動をしているのではありません。そのため、求人票を見て、高い給与や充実した福利厚生に魅力を感じた場合でも、それを求めていると説明してしまうと、面接は無駄な時間になってしまいます。

必要な存在になれるというアピールが重要

　そもそも、会社は何故採用活動をするのかと言うと、会社の利益を拡大するために採用活動をしています。つまり、利益を生み出せる人を採用したいのです。これらを実現する優秀な従業員に長く安心して勤めてもらうためや実現し得る人材を採用するために待遇や福利厚生を整えているとも言えます。

　待遇面が良い会社に雇ってもらいたい、その方が安心だからといった思考の人には苦しい質問であることは言うまでもありませんので、少し考え方を変える必要があります。

　つまり、会社に対して求めることの回答には、仕事に通じる内容を伝えられるとよいでしょう。例えば、今まで以上にあなたの特定のスキルを活かせる環境でも良いですし、抽象的に言えば誇りを持てる仕事でも良いでしょう。この質問では、あなたの思考の深さを見ているとも言えますので、あなたなりに応えを整理して応じましょう。