経験者は具体的な事例をふまえた説明をしましょう。

　一般的には、20代後半の人に問われる場合が多く、20代前半の人にはあまり質問されません。マネジメント能力とは、チームやグループを統括・管理することで、個人単位ではなく組織単位で成果を上げるためのスキルです。

　多くの人数をまとめ上げ、多くの実績を出している人ほど市場価値は高く、比例して年収もアップします。パチンコ店も同様で、一般よりも主任が、主任よりも店長が高年収です。もちろん、高いマネジメント能力を持っている人を採用したいと考えるのは必然ですが、実際に現場で働きを見てみないと分からない部分も多く、面接官としても難しい質問になっています。

　部下の業務プロセスや成果を管理するもの、専門性の高いプロフェッショナルとしてプロジェクトを統括しつつ重要な部分は自分で業務するものなど、マネジメントにも種類がありますので、仕事上での自分のポジションを改めて理解することが大切になってきます。

　マネジメント経験がある人は、管理していた人数、どの様に教育や指導をしていたのか、その結果どの様な成果を出したのか、あなたが心掛けていることなどを説明できる様に整理してください。エピソードを話す際は、面接官がイメージしやすい説明になっているかにも注意しながら話を組み立てましょう。

パチンコ業界に必要なマネジメント能力とは？

　マネジメントと一言で言ってもパチンコ業界に必要なマネジメント能力はたくさんあります。
大きく分けると
・数値管理
目標、売上、客数、経費、利益など
・顧客管理
会員情報や会員数など
・スタッフ管理
社員やアルバイトの教育やシフト管理、新規スタッフの面接など
・機械管理
新台の導入や釘の調整など
・イベント企画
集客できるイベントの提案や企画など
パチンコ店の店長に求められるマネジメント能力は、自らの能力と共に部下を育てられる能力が求められます。

仕事上での工夫にマネジメントのヒントがあります。

　年齢が若い人はマネジメント経験が無いかもしれませんが、あなたと同じ様な境遇の方はたくさんいますのでご安心ください。ただ、この質問に対して「経験はありません。」とだけ答えてしまっては工夫がありません。

　接客業で勤めてきた人は、部下というポジションの人は少ないと思いますが、アルバイトスタッフは数多くいたのではないでしょうか？店舗を回す(シフトを組む)ために既存のアルバイトスタッフにどうやって多くの日数出勤してもらうか、仕事意識の低いアルバイトにどうやって質の高い仕事(早く商品をお客様に提供する、見栄えの良い商品を提供するなど)をさせるのか？この様な工夫なども立派なマネジメントです。

　マネジメントという言葉にすると固さがありますが、あなたが成果を上げるためにとっていた手段にヒントが詰まっていますので考えてみましょう。