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G-ONE河合店長|素敵女子が働くパチンコ店

2014年08月15日(金)

グランド商事で働く女性社員、河合店長の写真
パチンコ店で働く女性は正社員よりもアルバイトが多いという事実がありますが、正社員としてパチンコ店で働く女性がいるのも事実。働くことよりも働き続けることが難しいと言われる環境の中で、彼女たちがイキイキと働ける理由とは。
パチンコ店で正社員で働く女性の仕事術を実際にお会いして聞いてきました。

 

グランド初の女性店長

 徳島県にあるG-ONEというスロット専門店の店長が河合さん。パチンコ業界では珍しい女性店長だ。パチンコ店に勤める人にとって店長になる事は目標。12年目でチャンスを掴んだ河合さんだが、入社当初はキャリアアップや出世という意欲が全く無かったという。

 「ずっとパチンコ店での仕事を続けたいという想いを持っていた訳ではありませんでした。しかし、一緒に働く上司や仲間に恵まれた事で毎日が充実していて仕事が楽しかったから、今の私があるのだと思います。役職を頂いてから見える景色が変わり、仕事観も変わっていきました。こんな貴重で素敵な経験を一緒に働いている女性スタッフに伝えていきたいです。」

 仕事を通じて何がしたいのかが明確になった河合さんの目は輝いている。そんな彼女のパチンコ店との出会いはあまり良いものではなかった。

 

タバコを吸って接客するスタッフ

 パチンコ店に初めて行ったのは、まだ10代の頃。高校を卒業してすぐに父親に連れられた。店内に入ってみると、いかにも一昔前のパチンコ店。店員が店内で煙草を吸っていて、お客様をもてなす気持ちを感じられなかった。

 大阪の大学に進学後、アルバイトとしてパチンコ店に勤務した。その時の動機は時給。他の業種よりも明らかに時給が高かったのが一番の理由。勤務してみてパチンコ店での仕事に魅力を感じた訳でもない。生活する為に待遇が良い所で働いた、河合さんとパチンコ店との繋がりはそれだけだった。

 その後、スーパーなどでの勤務を経て故郷である香川にUターン。改めて就職活動をしていた中、偶然見つけたのがグランドの求人だった。

 「香川でもパチンコ店は給与が高い。パチンコ店なら経験もあるし、すぐに仕事に馴染めるのではと思って応募してみる事にしました。」

 いざグランドで話を聞いてみると、今まで知っていたパチンコ業界のイメージが変わった。

 「パチンコ店が新卒採用をしてるんだ!って、正直驚きました。確かにグランドのスタッフはしっかりとお辞儀をし、笑顔でお客様を迎えていました。働くならそういう所の方が安心できるし、スタッフ全員がちゃんと接客していたグランドは組織としてしっかりしているのだろうなと感じ、入社する事を決意しました。」

 実際に入社してから母親には大反対された。その原因はあまりにも遅い帰宅時間。遅番が終わって家に着くのは深夜2時になる事もあったため、とても心配されていたそうだ。

 「女の子がそんな夜遅くに帰ってくるなんて危ないからやめなさいと何度も注意されました。でも、私はパチンコ店の仕事が楽しかったから辞める気はありませんでした。今では、私が仕事に誇りを持って取り組んでいる事を母親も理解してくれているので、むしろ応援してくれます。」

 常連のお客様から声を掛けられて話をしたり、自分の事を気遣ってくれたり。パチンコ店の仕事の楽しさに気付いた河合さんは、河合が一番良いと言われたいと自ら接客スキルを磨く様になった。いつの間にか今までの仕事で一番長く勤め、店舗でも中堅としてお店を支える存在になっていた。

 

役職者になる転機で仕事観が変わっていった

 リーダーをやってみないか。そう上司から声を掛けられたのは入社8年目を迎えた時。びっくりするのと同時に、あまりなりたいとは思わなかったという。

 「キャリアアップできると思っていなかったので、役職者になる事を全くイメージできませんでした。役職者になれば大きな責任を背負う事になるし、その覚悟もありません。でも、推薦してくれた上司の期待には応えたいし、支えてくれている仲間が応援してくれている。本当に悩みました。」

 悩んだ末にリーダー職を引き受けた。役職に就いた事で任される仕事の範囲が大きく広がり、見える景色が大きく変わった。これまで出来ないと思い込んでいた事がひとつ、ふたつと出来る様になり自信が増した河合さんは自らの努力で副主任へと昇格する。店長やブロック長との会話は、単なる数字だけではなく、経営を意識した内容に。社歴も10年となり、会社のコアメンバーとなっていた。

 

副主任から店長への飛び級

 入社12年目、更に大きなチャンスが舞い込む。グランドグループが女性だけで運営するスロット専門店を立ち上げる新規プロジェクト。このプロジェクトを聞いた河合さんは絶対に参加したいと手を挙げた。しかし、彼女に与えられた役割は、単に新規店舗に配属するだけではない。なんと、飛び級で店長に昇進し、店舗責任者としてプロジェクトを成功させると言う重要なポジションへの大抜擢だった。

 「なりたいと自分が思うよりも先に推薦を頂きなってしまった、リーダーに昇進した時と同じ様なパターンでした。今の自分が店長業務をこなせるなんて思ってもいないし、副主任と店長では責任のレベルが全く違います。ましてやグループ初めての女性スタッフ限定の店舗だなんて。初物尽くしでかなり不安ですが、成功させたいと言う想いだけは超一流です。とにかくがむしゃらにやるべき事に取り組みました。」

 新店には彼女を含め、3人の女性社員が配属された。新しく募集したアルバイトはパチンコ店での経験が無い。社員もアルバイトも分からないことがあれば自分に質問しに来る。全てが手探りだった中、河合さんは歯を食いしばって休みなく働き続けた。

 そんな環境でも河合さんが頑張れた理由は、このプロジェクトに参加し、一緒になって働く女性スタッフの存在。参加する全員がこのプロジェクトを成功させたいと思っている。だからこそ本気にさせたし、いつも以上の力を出せたと言う。

 

パチンコ店で働く価値

 今はとても忙しいが、一番やりがいがあると笑顔で話す河合さん。その笑顔からは店長としての誇りが感じられた。

 「規模にもよりますが、パチンコ店はとても大きなお金が動くビジネスです。それを店長は自分の裁量で管理運営する事ができますので、経営者として業務に携わっていると言えると思います。その分責任も重大ですが、他業界の店舗とは動かしている金額が全然違います。本当に貴重な経験をしていると思っていますし、とてもやりがいがあります。」

 河合さんの目標は、ここで一人前の店長になる事。その経験を活かして一緒に働いている女性スタッフを育てていきたい。ゆくゆくは、2代目店長としてバトンタッチ出来る様な人材を育成する事も実現したいと言う。

 「今は犬と2人暮らしですが、結婚して40歳までに子供が欲しいと思っています。結婚しても、子供を産んでも、このお仕事を続けていくつもりです。働く女性が輝いている職場は素敵だと思いますし、子育てしながらも安心して働ける業界であれば、もっと多くの女性に働きたいと思ってもらえる気がします。その一翼を私が担えればとても光栄です。」

 大きな仕事をしたからこそ、見ている世界が広くなった。女性が働きやすい環境の整備に取り組みたい。まだ一歩を踏み出したばかりだが、手応えを掴んでいる様だった。

河合さんの働く、グランドグループはこちら

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