素直に答えましょう

　面接で「他に受けている企業はありますか？」と聞かれた場合、その時は必ず正直に答えましょう。他を受けていると答えてしまうと志望度合が低いと感じられてしまうのではないかと考える人もいますが、実はそんなこと全くありません。転職をする時に何社も一緒に受けるのは一般的で、企業側も理解しています。

　企業側があなたに対して良い印象を持っていれば、他社の選考スケジュールを加味して選考結果や日程を予定よりも前倒しする、受けている側であるあなたには見えませんが企業側では良く取られている行動です。そう言った意味でも、他社選考の状況は伝えにくくデメリットが多いと思われるかもしれませんが、実はメリットも十分にあるのです。

　それよりも企業側が気にするのは、あなたの優先順位です。どこが第一希望で、第二希望はどこなのか、うちの会社は何番目の希望なのかを知りたがっています。

　この質問をされた時は、今受けている企業が第一希望であるということを伝えるのが定石です。そう答えることが嘘を付いていると後ろめたく感じる人もいるとは思いますが、選考を通過しなければ入社は出来ない訳で、第一希望に内定をもらえなければ第二希望に行くため、現時点でのあなたの優先順位はある意味曖昧なものだと言えます。

　 ただし、その他の企業名を積極的に伝える必要はありません。面接官に聞かれた場合のみお答えしましょう。例えば、「ほかはどこを受けていますか？」と聞かれた場合、「同業種の企業2社に選考して頂いています。」「営業職を募集している企業の選考を受けています。」と答えれば良いです。「企業名は何ですか？」と聞かれた場合のみ、その企業名を答えれば良い、という認識で良いでしょう。

　 あまりにペラペラ話してしまうと、うちの情報も他社で話しているのかな？と疑問を持たれてしまうこともあり、ある意味、面接官があなたに対して鎌をかけている場合もあります。誠実である事が重要ですが、話し方に注意しながら面接を進める事が出来れば、最も良い結果を得られるでしょう。