毛嫌いせずに、本を読みましょう

　「最近気になるニュースはなんですか？」という質問と似て、無い人は無い、読まない人は全く読まないのが本。週刊誌などの雑誌はともかく、活字はめっきり苦手で…という人には厄介な質問なのかもしれません。

　とは言え、「本は読みません。しかし～」という強気な回答からの大逆転エピソードを持っている方はなかなかいません。面接対策でも構わないので、面接前には1冊以上本を読むことを強くお勧めします。読んだ本に対して、どう感銘を受けたのか、どう自分に活かしたいのかなどもしっかり伝えることができればなお良いでしょう。

　企業側が知りたいのは、業界や企業、仕事内容をしっかりと理解しているのか、それを踏まえてあなたのキャリアプランと企業の方向性が沿っているかなどを総合的に見ています。面接質問の中での重要度はトップクラスですので一生懸命考えてください。

自分が興味を持てる内容の本を読む

　本にも小説や文学書、ビジネス本、実用本など様々な種類がありますが、あまりマニアックなものを挙げるのは止めた方がよいでしょう。例えば哲学書で言うと、中身をどんどん質問された場合、付け焼刃の知識だとボロが出て、最後に墓穴を掘ってしまう事もあり得ますので注意が必要です。また、偏った思想などを持っているかの様に連想させてしまう本も要注意です。

　小説を選ぶにしても、出来るだけ暗い内容のものは避けましょう。この場合は、多くの作家名を挙げたり、特定の作家が好きな場合は、その人の作品名を羅列するのも良いでしょう。品評するための質問ではありませんので、作品を批判する様な発言は慎みましょう。

読むという意欲を問われている

　面接官はこの質問から、あなたの感覚や物の捉え方などを感じ取ろうとしています。どんな本に興味があるのか、本を読む習慣があるのかをヒアリングする事が一番の目的ではありません。

　また、これ程までの定番の質問に「読んでいません」と回答する人は、準備不足や就業意欲が低いと解釈されてしまうケースも十分ありえます。皮肉な言い方をすると、買って読むまで2～3時間で済みますので、読んでいないという回答はあり得ず、ちょっと行動し自己投資すれば解決できる問題なのです。まずは、読んだ内容をうまく相手に伝えられるように準備しておく事から始めましょう。