辛いと感じる基準値に注意しよう。

　仕事をしていれば、辛かったことや苦しかったことは必ずあります。あなたの経験を話せば問題ないのですが、注意しなければならないのは辛いと感じる基準値。この質問ではあなたのストレス耐性も問われていますので、あまりにレベルの低いことを話していてはよい評価を得られません。

　例えば、「今まで辛かった仕事は残業です。残業が多く夜遅くまでの作業はとても辛かったです」という話では相手に良い印象を与えらません。一般的に、残業はどこの企業でもあることですし、面接を受けている企業でも残業がある場合、入社しても同じ理由で辞めてしまうのかな？と感じさせてしまいます。

　「いやいや、残業が100時間あったんです！」と思っていても、それに対して残業代を支給されていたのであれば会社は対価を払っているじゃないか、と解釈する面接官もいます。「サービス残業だったし、あの会社はおかしい！」と鼻息荒く話したとしても、前職批判に捉えられる可能性もあります。

　「スタッフ不足などを理由で、ほぼ丸1日店舗にいることが多かった。月4日の休みには完全公休が無く、何だかんだで店舗に行っていた。体を壊しても病院に行く時間も作れず、勿論有給が取れることもないので自然治癒に頼っていた。」と、びっくりエピソードを持った人もいました。「いい経験になりました。」と明るく笑っていましたが、ここまでのエピソードだと面接官に引かれてしまうかもしれません。この質問に対して時間や出勤、労働環境などを挙げる人は面接官への伝わり方に注意して話す必要があると言えます。

　つまり、面接官に「なるほど。それは辛いですね。」と共感してもらえる様な内容を話すことが重要であり、あなたが話した辛いエピソードが世間的には辛い基準に満ちていないと、自分に甘いと判断されてしまいます。また、辛い出来事をあなたはどうやって乗り越えてきたのかと質問が続くことも多いので、話をまとめておきましょう。

ストレス耐性の高さをアピールしよう。

　ストレス耐性の低い人が悪いという訳ではなく、パチンコ店はストレス耐性の高い人を採用する傾向があります。理由は単純で、現場にはあなたにストレスをかける業務が待っているから。

　たくさんのお金を使ってしまったお客様は、当たり所の無い怒りをあなたに向けることもありますし、遅番であれば仕事が終わるのは24時過ぎ。新台入替などが重なれば、疲れた体に鞭打って深夜の重労働が待ち受けています。脅している訳ではありませんし、他業界では他業界ならではの辛さがあるのですが、この質問ではストレス耐性の高さをアピールすることが重要になってくるでしょう。