事実を伝えれば大丈夫。伝え方には注意。

　転職活動をしている時は、1社1社慎重に受けるというよりも、3社4社と並行して面接を受けることも多いでしょう。しかし、面接官に質問されると、御社しか受けていないですと言わなくてはならないのかな？と疑問に感じる人もいたでしょう。この質問では、どこを受けているのか？何社受けているのか？を知りたいということや、あなたがどれだけ本気で転職活動を行っているのか？を問われています。答え方はケースバイケースにはなりますが、事実を伝えればよいでしょう。

　他社の選考を受けている人は、正直に伝えてください。基本的にはあなたの印象が悪くなることは少ないでしょう。ただし、伝える内容は重要です。例えば、「○○が第一志望で、御社は第二志望です。」と伝えてしまうと、よっぽどあなたの印象が良くない限り、面接は落ちてしまいます。その際は、「御社が第一志望です」と、どの企業の面接でも答えてください。企業によっては、「じゃあ内定を出したら入社しますね？」と念を押されるケースもありますが、「ありがとうございます。一生の決断になりますので、一度冷静に考えてからご返答させて頂きます。」と伝えればよいでしょう。

　一見、嘘を付いている様にとらえる人もいるかもしれませんが、これはニュアンスの問題です。第一志望に落ちれば、第二志望が第一志望に昇格する訳で、実際には微々たる差なものです。第二志望ですと言うよりも、第一志望ですと伝えた方が企業の印象が良いのであれば、そう伝えるのが術です。

1社しか受けてない場合は、理由がとても大事です。

　志望企業への志望意欲が高く、本意で1社しか受けていない場合は、「他は受けていません」と伝えればよいでしょう。その際は、なぜ志望企業のみに絞っているのか、熱意に加えて理由を明確に伝える必要があります。例えば、パチンコ店を5店舗運営しているA社に本当に入社したくて、あなたの中では本気度がとても高い。でも、店舗は1店舗しか見たことが無い。これでは本気の具合を疑われるでしょう。ここではあなたが出来る限りの行動を起こすべきです。全店舗を視察して、あなたなりの感想をまとめるなど、他の選考者の一歩先を行く行動を起こしたいものです。

　在職中で転職活動にあまり時間を割けない人は、その理由で1社1社受けていると答えるのもありです。退職中の人で、辞めてからの期間がある程度続いているのに、1社1社受けているという人は、「就職する気があるのかな？」「他社を受けても落ち続けている人なのかな？」と連想されてしまい、ネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。つまり、あなたの状況に応じて適切な応対が出来るとよいと思います。