それならあなたを採用する意味がある！と思わせる説明を

　この質問では、あなたが「自分の強み」と「応募企業が求めている人材像」を理解したうえで応募しているのか、自社に貢献できる人材なのかを見極めたいと言う意図があります。

　新卒の就職活動であれば、これからのノビシロを期待された育成枠として採用されますが、中途採用の場合は実務面ですぐに会社に貢献できることを重視した即戦力採用。応募企業に転職したい気持ちが強くても、現場で通用しないと判断されてしまうと採用されません。

　つまり、「やる気と元気は周りには負けません。真面目に仕事に取り組みます！」「無遅刻無欠勤で勤勉に働きます！」といった、熱意のみの自己PRだと不採用になる可能性が高いでしょう。社会人として働く上で当たり前のことを述べるのではなく、あなたを採用することで応募企業の利益が増えると印象付けられる説明をしましょう。

3つのポイントをおさえましょう！

　今回おすすめしたいのは、3つのポイントを押さえて話すことです。まずは最初のポイントは、「私を採用するメリットは○○です。」と結論を述べること。2つ目は、そのメリットを象徴する過去の仕事の実績や経験を説明すること。3つ目は、応募企業の募集要項と絡めて再度採用するメリットを話すことです。

　この様に話すことで、話にメリハリが出て、具体的なエピソードを付け加えることで話にリアリティが増し、応募企業にあなたの必要性を深く認識してもらうことができるでしょう。この内容を参考に、自信を持って話してください。

自己分析をしよう！

　自分をアピールするためには、自分のことを良く知り、理解していなければなりません。まずは、しっかりと自己分析をして、自分のことを説明出来る様に準備しましょう。

　面接でよく質問されますが、あなたの長所や短所を説明する時と同様に、「今まで何をしてきたのか」「何が会社の為になったのか」などを明確にする事が大事になってきます。

　アルバイト経験しかない人や仕事経験が浅い人は、学生の時に一生懸命取り組んだ事でも構いません。体育会系の部活に入っていた人は、例えば「全国優勝の目標を達成するため」の目標に対し、どんな課題があって、それに対して自分が何をして、どう成し遂げたか。成し遂げられなかったとしても、自分が行動に起こしたことで、何が変わったと思うのかなど。

　仕事をする上では、自己分析能力は今後のキャリアアップに大きく影響してきます。これをいいきっかけとして、日々考える様な癖を付けられるとなお良いのではないでしょうか。