フリーターと正社員の差を理解する

　大人になってアルバイトで生活をしてきた人は、一般的にはフリーターとまとめられます。なぜフリーターを続けてきたのかということに対して、「色んな経験をしたかった」と答えてしまうと入社してもアルバイト感覚が抜けず辞めてしまうのではないかと連想させてしまいます。「夢があって、それを追って」という答えの場合は、なぜその夢を諦めるのかという話の流れになりがちなので注意が必要です。

　フリーターから正社員を目指す場合、一番のハンデは「社会人としての経験値」。正社員とアルバイトでは責任の重さに大きな差があります。アルバイトは労働時間に時給を掛けた報酬を受け取っていますが、正社員は任された仕事をこなせば報酬をもらえるという訳ではなく、作業効率を向上させ、業績アップとさせるという命題を背負っています。

　生活基盤を整えるために正社員としての安定した雇用を望んでいる人が多いと思いますが、その理由では仕事に対する意欲をあまり感じられませんし、それに加え待遇や休み、福利厚生などを理由する場合は、面接官にはよく見えませんので注意してください。

　長く働く、安心して働くためには労働環境も重要ですが、その労働環境に魅力を感じて志望しているというのはお門違い。これらは応募企業を志望するきっかけに過ぎず、あくまで応募職種に対する魅力や価値を見出していることをしっかりとアピールすることが重要です。

回りくどい説明ではなく、仕事への熱意を話そう

　まず、アルバイトで勤めた理由を取り繕わず話してください。なぜ正社員として働きたいかという理由においては先ほど述べた正社員とアルバイトの違いを中心に、責任感を持って仕事に取り組みたい、店舗運営やマネジメントなどアルバイトでは出来ない今以上に大きな仕事に取り組みたいという意思を示し、就業意欲をアピールしてください。

　正社員の責任と仕事に対する意欲や姿勢を感じることが出来る人は、面接官にはとても好印象です。あなたの努力次第で必ず道は開けますので頑張ってください。